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玉木宏と石原さとみが明かすターニングポイントとは?

高校教師と3人の生徒たちが、幕末へとタイムスリップ。幕末のヒーロー・勝海舟と出会い、未来を守るために奮闘する姿を描く『幕末高校生』(7月26日公開)。現代と幕末の時代のギャップが生み出す、コメディ要素たっぷりの新時代劇だ。そこで、主演の玉木宏と石原さとみにインタビュー。にぎやかな映画同様に、「すごく楽しかった!」という撮影現場について振り返ってもらった。



玉木が演じるのは、どこか頼りない勝海舟。人間くさくてチャーミング、今までに見たことのない“新たな勝海舟像”を打ち出している。玉木は「勝海舟というと、凛としているイメージが強いし、聡明な感じがしますよね」とニッコリ。「でも勝だって人間だし、いろんな側面があって当然。今回の台本を読んで、勝の悩んだり葛藤したりしている姿にとても人間らしさを感じたんです。偉人だけれど、人間らしさに愛着がわくような印象を持ちました」と、“新たな勝像”に愛情たっぷり。

石原は、一生懸命さが空回りしてしまう教師・未香子役に扮している。「未香子は中途半端というか、行動をしているのにそこに中身がないようなところがあって」と石原。「でも、そういう人っているんじゃないかと思ったんです。そういう人が、人との出会いや、ちょっとしたきっかけで意識が変わっていく。大きな成長があるわけではないけれど、ちょっとしたきっかけをもとに半歩だけでも進んでみるという未香子の姿は、共感してもらえるものだと思う」。

玉木は「未香子と勝の思いは、リンクしているところがある」と、現代と幕末という時代の壁がありながら、「同じタイミングで葛藤している人」だという。「お互いに人間らしい感じがして、それがすごく魅力的。何も悩みなく過ごしている人って、誰一人いないはず。でも、成功したいと思うから悩むのであって、どうでもいいと思っていたら悩まないですよね。そういう、人間らしい彼らの姿に共感してもらえると嬉しいです。さとみちゃんが言うように、共感することで届くことがあると思うんです」。

コミカルな勝だが、クライマックスでは大立ち回りに挑み、キリリとした表情を見せてくれる。「玉木さんの殺陣のシーンはすごかったですね」と石原も絶賛で、さらに「(李闘士男)監督が、『ワンシーンワンカットで撮りたい』と言っていて。他にも『今までにない手数がほしい』とか、いろいろとこだわっていましたよね。それだけに、映像で見てみたら、『うわ、すごいな!』と思いました」とその迫力にビックリ。玉木は石原の言葉に照れ笑いをのぞかせ、「京都での撮影でしたから、時代劇の経験豊富な役者さんも多くて。大立ち回りのシーンでは、斬られ役で有名な福本(清三)さんともご一緒できて、信頼感や安心の中で演じることができました」と、共演者陣に感謝しきりだ。

現代からタイムスリップする側の石原は、「私は、着物を着てはいますが、着崩してもいいという設定で。京都・太秦のセットをヒールで走り回るという経験もなかなかないので、すごく楽しかったですね!」と嬉しそうな笑顔。「居心地が良かった」というほど楽しい撮影現場となったようだが、玉木は「さとみちゃんは、すごく明るくて」と述懐。

「生徒たちも含めて、さとみちゃん主導で会話が進むこともたくさんあって。その雰囲気が今回の撮影では特に大切だったと思うので、すごく助けられました」と、石原が一番のムードメーカーとなったそう。「さとみちゃんにはいつの間にか、なんでも話してしまっているような気がして(笑)。そんな不思議な力を感じましたね」と、すっかり意気投合した様子だ。

2人が「人間らしくて、共感できるはず」というように、主人公たちが仕事や自らの使命に、真剣に向き合うようになる成長・変化が印象的だ。最後に2人にとって、仕事に対する意識が変わった経験があるか聞いてみた。「役者を始めた頃は、有名になりたいとか、自分のことしか考えていなかった。人や作品との出会いを重ねていくことで、作品はひとりで作るものではないと感じて。みんなで作っているんだという意識を持ってからは、より役者という仕事が楽しくなりました」と玉木。

石原は「見栄を張ったり、10代ならではの背伸びをしたり、いろいろしてきたけれど、『どう見られたいかではなくて、どうありたいかが大事なんだ』という言葉を、自分にとってすごい良いタイミングでかけてくださった方がいて」と告白。「その時、ハッとしたんです。それからは、自分の好きなことをしたいとか、自分自身のあり方みたいなものを考えるようになって。人生がすごく楽なものになったような気がします」と大きな壁をひとつ乗り越えたよう。“今”を楽しむ2人からは、穏やかな笑顔が絶えなかった。【取材・文/成田おり枝】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140725-00000006-mvwalk-movi
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